あとがき

 ……………はい、全三十章+断章四編、半年以上もの長きに渡って連載し続けてきた「機動
戦士ガンダムSEED鏡伝・哀黒のヴァルキュリア」、これにて堂々の完結です。
 いやー、長かった! そして、週一連載がこんなにキツいものだとは思わなかった! 飽きっ
ぽい性格の私が、一つの事をこんなにも長く続けられたのも、全てはこの小説を読んでくれた皆
様のおかげです。ありがとうございました!



 ここでちょっと裏話。「SEEDの名を借りたスパロボストーリー」ともいわれているこの小説です
が(笑)、当初はこんなに熱く激しい物語になる予定じゃありませんでした。ガーネットは『クール
ビューティー』という感じのキャラで進めるつもりだったし、ニコルとの関係も、こんなにラブラブに
なる予定じゃなかったんです(ニコルの生存などは当初から予定していました)。
 それがあれよあれよと話が進むにつれ、キャラたちがどんどん自己主張し始め、結局、こんな
話になってしまいました(苦笑)。これが良かったのか悪かったのかは分かりませんが、私個人と
しては満足しています。
 予定どおりにいかなかったといえば、アデス艦長と連合三人組。当初アデスにはこれといった
見せ場は無く、本編と同じようにメンデルでの戦いで死亡。三人組はアズラエルに率いられ、ダ
ブルGの手下となり、キラたちに倒されるはずだったんです。それなのにこいつら、激しく自己主
張しやがって(笑)、結局、ああなりました。困ったものだ。まあ、ストーリーは盛り上がったので
いいんだけど。



 そして何より誤算だったのが、1万ヒット記念企画で募集したオリジナルキャラたち。どいつもこ
いつも原稿の向こうから、「もっと俺を出せ!」「私に出番を!」なんて言ってくる。夢にまで見てし
まいましたよ(これホント)。特にうるさかったのがラージ・アンフォースとジュリエッタ姉妹。あんま
りうるさいから、ガンダムのパイロットにしてやりました。ええ、私の負けです(何の?)。
 しかし、自己主張の強い彼ら、彼女たちが活躍してくれたおかげで、鏡伝はますます盛り上が
り、大好評を得ました。オリジナルキャラを投稿してくださった皆さん、本当にありがとうございま
した。
 3万ヒット記念企画のオリジナルMS投稿企画、10万ヒット記念企画のキャッチフレーズ投稿
企画にご応募してくださった皆さんにも、ここで改めてお礼を申し上げます。ありがとうございまし
た。



 それでは、最後に。
 オリジナルモビルスーツをデザインしてくださったMИPさん、素敵なイラストを送ってくださった
とりさん、本当にありがとうございました。特にMИPさんには多くの傑作MSをデザインしてもら
い、感謝の心で一杯です。心からのお礼を申し上げます。
 おっと、この方たちへの感謝も忘れてはいけません。そう、「機動戦士ガンダムSEED」製作ス
タッフの皆様! 「ガンダムSEED」なくして、この小説は生まれませんでした。問題点も多いけ
れど、それでも素晴らしいアニメを作り上げた福田監督を始めとする大勢の方々に、お礼を申し
上げます。ありがとうございました!



 この鏡伝を応援してくださった皆様に感謝します。本当に、本当にありがとうございました!

(2003年12月20日)

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